鬱病観察日記

20代前半で鬱になった、人生で最悪な時の記録

#会える人と会いたくない人

 

 

私の病気も状態もわかった上で、

治療中に会ってくれた友達が5人いる。

正確には3人とふたりに分かれていて、

それぞれと半年に一度ほど食事をしたりする。

毎回楽しかったわけじゃないし、

会った次の日に寝込むことだってる。

けどそれは友達が悪いんじゃなくて、

わたしのコンディションが悪かっただけ。

だから誘われたらできる限り行く。

外の人に会うことなんてほとんどないから。

ちょっと無理してでも行ってみる。

 

 

そういう友達もいれば、

すごく状態が良い日でも会いたくない人だっている。

その人たちと仲が悪かったわけでもないし、

病気になる前は極普通の友人関係だったと思う。

でも会いたくなくて、

どうしても会いたくなくて、

会えていない。

なぜってわたしは、怒っているから。

 

 

それはどれも、とても小さなことだと思う。

わざわざ波風立てて揉める必要もないと思う。

だから黙って流してきたこと。

というか、当時は気づけなかった。

そういう怒りが流せていなくて、まだ残ってる。

冗談だったのかもしれない。

そんなつもりじゃなかったのかもしれない。

でもつけられた小さな傷がある。

 

 

私の鬱は、怒りと悲しみが原因なんだと思う。

ふとした瞬間に、

それまで記憶になかったはずなのに、

怒りと悲しみの思い出がフラッシュバックする。

フラッシュバックは治療開始当初からあって、

ずっと苦しめられてきた。

リアルタイムのストレスは少ないのに、

過去が私を苦しめる。

 

 

ずっと自分を省みる時間も余裕もなくて、

それが鬱で何もかもなくして時間だけできたときに

堰を切ったように溢れかえった。

溢れかえったついでに、

人に対する感情も気づいてしまった。

だからずっと、会いたくない人ばかり。

 

 

そういう人たちを過去と割り切って、

全部なかったことにしたいと思ったこともある。

でもそうすると、未来でも人と関われない。

小さな傷つけあいなんてどこにでも、

誰とでもある。

いちいちその傷を抱えて人を拒絶していたら、

ずっと誰とも会わない生活しかできない。

だけどわたしはそれを望んではいないから、

自分で自分を癒す術を学ぶしかない。

そうしていくうちにきっと、

またちゃんと会えると思う。