鬱病観察日記

20代前半で鬱になった、人生で最悪な時の記録

#悲しみにも色がある

 

 

ずっと苦手で避けてきたのに、

最近は人の死ぬ映画やドラマが好き。

見ていると落ち着く。

頭おかしいのかな?なんて思って、

どうして安らぐのか考えてみたんだけど、

どうやら劇中で死ぬ人と自分が重なるみたい。

現実の世界で殺せないから、

映像の中の人に重ねて自分を殺す。

それですごく安堵するんだと思った。

 

 

でも私は、人が死ぬ映像を見ながら泣く。

声を上げながら泣く。

きっと自分で自分を傷つけることに傷ついて、

本当は生きたいと思ってる。

普段は死にたいと思うことの方が多いけど、

そうやって泣いてる時は生きたいの裏返しだと思う。

そうやって泣いてる時は心のどこかが

生きたいって思いを感じられてる。

そんな気がする。

 

 

それにこうやって泣いている時は、

はっきり言葉にできないけどちゃんと理由がある。

悲しい理由が。

だからちゃんと悲しいと思えて泣けて良かったと思うんだ。

いつもくる鬱の発作みたいな

何が悲しいのかわからないけど悲しいってときとは違って、

そこには色がある。

悲しみの色がある。

自分の感情に色を感じられると、嬉しくなる。

 

 

味覚がなかったら食事を苦痛だと思うように、

感情がなかったら人生もただの苦行だと思う。

だからいつから色をなくしたのかわからないけど、

悲しい色でも、いっときでも、取り戻せると嬉しい。